ここまで来た!花粉症にレーザー治療
薬の使用に気が引けるのであれば、レーザー治療(手術)という選択肢があります。術後、効果が出る状態になるまで2、3週間は必要となるので、受けるなら1月中には済ませておきたいところです。
痛み・出血なく10分で終われる
最も普及しているレーザー治療は炭酸ガスレーザーを使用します。レーザーにて粘膜の表面だけを蒸散すると、生傷ができたような状態になります。すると2、3週間たつと下から固い細胞が出てきて、花粉が付着しても反応しにくくなるのです。
表面麻酔でレーザーの照射時間は両側で10分ほどで済みます。治療費は保険が適用でき、手術自体は5400円(3割負担)で済みます。
中等症なら80%に効果あり
レーザー治療は花粉の飛散量の影響を受けます。レーザー治療は花粉症の薬が効く人が薬の服用をしなくて済む治療法であるため、薬の効かない重症には効果が少なくなります。レーザー治療の有効率は中等症までなら80%と高いのですが、重症例では40%程度です。比較的症状が軽い人に向いている治療法といえるでしょう。
約3カ月の持続効果
もともとダニやハウスダストを抗原とする“通年性アレルギー性鼻炎”に対する治療法として行われてきたもので、効果の持続期間は通年性アレルギー性鼻炎であれば平均2年ほどは持続します。しかし、抗原性の強いスギやヒノキなどの花粉症に対してはワンシーズンが目安となります。